国士舘大学日本拳法部写真

卒業する四年生から(第四十二代 松崎智広・加藤正典)

4年間を振り返ってどうですか。

松崎:あっと言う間の4年間でした。自分は日本拳法を大学に入ってから始めたので、当初は「どんな4年間になるのだろうと期待と不安を抱いて いましたが、今、卒業するにあたって、今後の人生の中でこの4年間が心の支えとなってくると思います。とてもよい経験のできた4年間でした。松崎智広

加藤:練習はとても辛かったのですが、終わってみれば楽しい思い出ばかりです。

一番嬉しかったことは何ですか。

松崎:二年生の時に出場した高幡不動尊奉納試合で、トーナメント戦の後に行われた勝ち抜き戦で、級の部で2回勝ち抜いて賞をいただいたことです。4年間で個人賞をもらえたのはこの時だけだったので、いい思い出になっています。

加藤:黒帯を取得した時です。喜びがじわじわとこみ上げてきました。

逆に苦しかったこと、辛かったことは何ですか。

松崎:一年生の時の防具をつけての稽古です。まだ日本拳法に慣れていなかったし、先輩との力の差もかなりあったので、きつかったです。加藤正典

加藤:四年生の時の夏合宿です。何故か一年生の時よりも、きつく感じました。

心に残る思い出がありましたら教えて下さい。

松崎:一年生の時の夏合宿がとても心に残っています。合宿に行く数日前に足を骨折してしまい、合宿に行くことは断念したのですが、先輩方と同期が合宿前日に下宿に来ていただいて、合宿に参加するように励ましの言葉をかけてもらい、松葉杖をついて合宿に参加したことです。

加藤:二年生の時に新人戦で初めて有段者に勝てたことです。本当に嬉しかった。

最後に後輩たちにメッセージをお願いします。

松崎:現役の時は目の前の辛さ苦しさもあって感じないのですが、引退してみて4年間はあっと言う間に過ぎていきます。この4年間をどれだけ濃い4年間にできるかで、卒業後の人生も大きく変わってくると思います。大学生活の柱に日本拳法を選び、縁あって國士舘の日本拳法部に入ったのだから、学べる事は学んでそれを社会に出てから発揮してほしいし、いい友人をたくさんつくってほしいと思います。また、もっと上位を目指して今まで以上に稽古に励んで下さい。よい学生生活になるよう頑張って下さい。

加藤:日本拳法は苦しいし辛いけど、自分で選んだ道だし、楽しんでやってほしいと思います。

(2008年3月22日)

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